FileMaker Go 開発・利用者の為のiOSアプリ構築体験ハンズオン(Season2 – day3)
FileMaker Go 開発・利用者の為のiOSアプリ構築体験ハンズオン(Season2 – day3)
2025/11/16 10:30〜 札幌市生涯学習センターちえりあ
一気に冬の装いに突入した札幌圏で2ヶ月ぶりのFileMaker Go開発者の為のiOSアプリ構築ハンズオン(Season2 Day3)が開催された。今回は、1月以降これまで開催してきたこのハンズオンで学んできたAI利用に関する多くの知見を総動員してAIの力を最大限借りながら目標とする構築アプリの仕様書を書き上げる試みの1日である。

まずは、構築目標アプリのイメージ
「iPhoneアプリとして、ビジター受付情報を収集し、それをODataを利用してFileMaker Serverに格納。格納したデータの確認はスタンダードな FileMakerPro を利用して確認、更新。ビジターには現在の受付進捗の情報を待合室を想定する場所でデジタルサイネージのごとくAppleTV上のアプリで表示する環境を構築、というもの。」
今回もDBPowers のパートナーであるSoconnect社の井口氏のファシリテーションに沿って進めた。
まず、基本方針の再確認。
最近のAIをふんだんに利用しながら、VibeCoding(可能な限りAIに自然言語で指示を与えて、コードの生成をAIに任せる手法)を実践する、そんなワークショップ。学ぶ対象はVibeCoding手法とSwiftUIの記述法で、その対象は日ごろ使い慣れているFileMakerプラットフォームを利用して構築するような環境イメージといったもの。単なる机上の空論ではなく、より実践的な機能をイメージしながら、がコンセプト。
配布されたワークショップ資料でもその事は明確に記載されています。

一方で、あくまで構築前提はFileMaker Server と FileMaker Goクライアントでの情報連携構成をFileMaker ServerはそのままSwiftを利用してどこまでiOSネイティブ環境に移行できるか、というもの。そこで、前述のように前回まではFileMaker Goアプリとして実現してきた内容を代替するiOSアプリの構築にSwiftUIのコードの初学者が理解しつつ、書き方を学習してきた。
今回はより実践的に運用構成の概略を簡単な絵でホワイトボードに描き、ここに運用環境として必要と思われる機能を参加者で実現をイメージしたアイディアを協議しながら追記した。

この画像とともに上記の記述をより詳細に機能として分割した箇条書きの要素として整理し、AIに読み込ませてそこからいきなり仕様書を書かせたみた。今回利用したAIはClaude Code とCodex。これらの出してくる内容を比較するのも今回のハンズオンの内容とした。加えて、今回の目標であるこのアプリの仕様を書かせるにあたり、利用する環境としてのAIにはそれぞれ、事前に整理した設定ファイルを作成した。
この設定が、今回のVibeCodingのキモ。
AGENTS.mdとCLAUDE.mdといったエージェントの設定ファイルが事前に用意してあり、その設定値を読み解きながら、こうした設定が如何にコード生成に影響を与えるのかも確認。また、前回、前々回に設定したMCPサーバーもこうしたエージェント利用には効果的。これまでの設定を利用しながら(思い出しながら)作業を進める。
加えて、コード生成作業をするための仕様ファイルもAIに生成させる。

あれも、これもAIにさせることで、いま自分は何をさせているのかを理解するのも大変ですが、スクリーンに対話式にコードが生成されていくのを見ているとディストピア感さえ漂う妖しさもあって、刺激的な時間が過ぎていきます。

今回は、仕様を皆で決めてコード生成させ始める所まででタイムアップ。
次回は2週間後の11/30。
遥かなるVibeCodingの道はまだまだ続きます。