開催レポート:旭川市立大学「アプリ制作セミナー」 〜身近な課題をスマホアプリで解決〜
プログラミング経験ゼロからアプリによる課題解決者へ!
1. はじめに:キャンパスプログラム試行開催の背景
2026年9月2日から4日までの3日間、旭川市立大学の地域創造学部棟にて、Claris FileMaker Proを活用した「アプリ制作セミナー(キャンパスプログラム試行開催)」を開催いたしました。
本セミナーは、来年度後期に予定されている2年生向けUI/UX講義の導入に向けたプレ講義として、全9コマ(3日間×1日3コマ)の集中講義形式で実施されたものです。
夏休み中の開講かつ単位認定なしという条件での募集でしたが、地域創造学部の開設1期生である4名の学生が参加してくれました。参加者全員がプログラミング経験皆無からのスタートとなりました。
2. 開催概要
| 日時 | 2026年9月2日(水)〜9月4日(金)10:00〜16:00(計9コマ) |
|---|---|
| 場所 | 旭川市立大学 地域創造学部棟(E棟)3F |
| 受講生 | 地域創造学部 1期生 4名(プログラミング未経験) |
| 使用ツール | Claris FileMaker Pro / iPad・iPhone(検証用) |
3. 講義プログラムと実施の様子
今回の集中講義では、PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)の思考法「Problem Solvers」を身につけることを最終目標とし、以下のステップで進行しました。
【STEP 1】動画教材を活用したプロトタイプ「絵日記アプリ」の作成
まず最初のステップとして、共通のプロトタイプ教材である「絵日記アプリ」の構築に取り組みました。
絵日記アプリを採用する理由は主に3点あります。
- アプリとしての最終形のイメージがしやすいこと
- データベースを理解するために必要な格納項目(日付・テキスト・画像等)が揃っていること
- 記録を取るという、今後の学生生活や社会人生活において転用しやすい考え方であること
今回はセクションごとに細分化された動画教材と理解度クイズを導入し、各自のペースで理解を深めながら作成をサポートしました。手元のパソコンで組み上げたアプリを自身のiPhoneやiPadへインストールし、実際に動作した瞬間には大きな達成感を得ていただくことができました。
【STEP 2】手描きのストーリーボード(設計図)作成
講義の後半では、作成した絵日記アプリをベースに「自分自身が身近に感じている課題」を解決するオリジナルアプリへの改修に着手しました。
実装に入る前に、画面構成や情報の流れを紙にイラストとして起こす「ストーリーボード(設計図)の作成」にじっくり時間をかけました。この設計作業が、最終的なアプリの完成度や使いやすさを左右する極めて重要なプロセスとなります。
【STEP 3】独自アプリの実装と相互検証
設計図をもとに、各自が思い描く課題解決アプリの実装へと進みました。少人数ならではの環境の中、受講生同士でアプリを触り合い、動作や使い心地を相互に検証し合う姿が見られました。
4. 学生たちが生み出したアプリと成果
今回の受講生の課題選定では、以下のような身近な困りごとがテーマとして選ばれました。
- 1日の活動時間を管理できるツール
- 講義の課題を含めたToDoリスト
選定された課題そのものは一般的ですが、画面構成や入力項目には個々人の感覚や重視するポイントが反映され、バリエーション豊かなアプリが完成しました。
【自主的なサークルの発足へ】
最終発表終了後、参加した学生の皆さんから「アプリで課題を解決する取り組みが非常に面白く、今後も続けていきたい」という声が上がり、その場で自主的なサークルの発足へと話が進みました。
5. おわりに
今回の試行開催での成果を踏まえ、来年度よりスタートする正規授業に向けたカリキュラムのブラッシュアップを進めてまいります。
株式会社DBPowersでは、今後も教育機関と連携し、ローコードツールを活用したIT人材育成および課題解決型人材(Problem Solvers)の育成に貢献してまいります。