「課題解決型思考(Problem Based Approach|PBA) で実現する ”使えるシステム構築” ワークショップ 」開催のお知らせ

参加費無料・隔月連続ワークショップ

今日の経験を、未来の備えに。
Problem Based Approach で考える「その日からの即応システム」

繰り返される課題解消のための「考え方」を共に学ぶワークショップです。

「国が多額の予算を投じて用意した“災害支援システム”が、なぜ被災現場で機能しなかったのか?」

2026年、熊本地震の被災地。猛暑のなか、避難所にはダンボールベッドや間仕切りなどの物資が届きながらも、それを「組み立てる人手」が足りずに医療職(DMAT等)の稼働を圧迫していました。また、指定避難所外に留まる多くの「在宅避難者・車中泊者」は、行政のシステムから存在を把握されず、重要な支援情報から遮断。さらに、確保された2次避難先のホテルは被災者の生活事情(勤務先や学校へのアクセス)と合致せず、大量の辞退者が発生しました。

対応システムが存在したにもかかわらず発生した、この「情報連携の断絶」や「情報の壁」。

本ワークショップは、災害現場での発生している課題と仕組みが直面した壁を題材に、「本質的な課題解決者(Problem Solver)」としての思考法の修得を目的とする実践的なプログラムです。

『物資不足』という表面的な課題だけでなく、隣接する『組み立ての人手不足』『避難ニーズのズレ』といった、繰り返される課題の構造的な発生要因を見極め、プログラミング作業に時間を奪われることなく、ストーリーボードデザインで可視化されるフローを最新の技術(AI/Vibe Coding)を利用して、構想をいち早く動く『形』に変えて社会実装の効果を検証するワークショップをめざしています。

スマートフォンやタブレットをメイン of 利用端末とし、近々始まると言われている「防災庁」での運用を想定し、その日から自治体が動かせる「パッケージ化された”使える”システム」のプロトタイプの試作を、参加者全員のディスカッションとともに試行します。

💡 学習(Learning)の『PBL』から 姿勢(Approach)の『PBA』 へ

大学の講義などで課題解決型学習(PBL: Project-Based Learning)に携わる中で、多くのPBLが「課題を調べ、プレゼンして終わる(Learning)」という形式的な枠に留まってしまう限界を感じていました。

しかし、実社会で求められるのは、正解のない困難に直面したときに、自ら解決へのアプローチ(Approach)を設計し、周囲を巻き込んで動かしていく主体的な「姿勢(Approach)」です。

ワークショップでは、この実践的な姿勢(PBA: Project Based Approach)を体得することを目的としています。「現場の実態から真の課題を見極め、デザインで可視化し、ICT/AIを使って動く形にして試行する」。この一連のサイクルを通じて、社会のあらゆる場面で生涯にわたって活きる、普遍的な姿勢を一緒に磨き上げましょう。

💡 本ワークショップのアプローチ

📊

徹底的な「実例検証主義」

報道されている初日からのニュースや、自治体・専門家による現場情報を入手可能な限り網羅し、架空ではなく、リアルな実例を検証対象とします。

🎨

「デザイン」から始める

AIを動かす前に、まず「誰が、どの場面で、何をするシステムなのか」を徹底的に対話し、言語化します。この設計図を描くことこそが成否を分ける最重要プロセスです。

🔌

プラットフォーム不依存

特定ツールやOSに縛られることなく、様々な環境でのインフラに順応でき、その日からすぐ利用可能な高汎用性の「パッケージとしての仕組み」を構想します。

🛡️

公的機関での実用を見据えて

プロトタイプは、近々開始が噂される「防災庁」が想定する実用に耐え得る運用を視野に含め、技術の自己満足を排し、現場の人々の明日を見据えます。

📅 開催概要

初回日時 2026年9月13日(日) 13:00〜16:00
(受付開始 12:45〜)
会場 札幌市生涯学習センター「ちえりあ」
(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10 / 地下鉄東西線「宮の沢駅」直結)
参加費 無料
開催予定 隔月連続開催(全4回を予定・オンラインとのハイブリッド対応)
ご参加いただける方 老若男女、システム知識の有無を問わず、幅広いご参加をお待ちしています。
  • 課題解決型アプローチ(PBL/PBA)に興味のある方
  • 防災支援システムに関心のある方
  • 医療、行政、民間問わず、防災対策・支援策に関心のある方
  • その他、現在の災害対策に何か助力したいと思われる方

🎓 Project Based Approach 5つのステップ

当日は、次の5つのステージを通じて、丁寧にシステム構想を深めます。

Stage 1 : find / 気付く 報道されている情報や入手可能な実例データを丁寧にたどり、表面から見えにくい「現場で起きている本当の課題」に目を向けます。
Stage 2 : clarify / 解明する なぜ既存の仕組みや対策が現場で機能しにくかったのか、情報連携の断絶や運用の障壁といった背景(理由)を探ります。
Stage 3 : define / 有るべき姿 行政、支援団体、被災された方々が無理なく繋がり、必要な情報が過不足なく行き渡る、最適化された「あるべき連携の姿(理想)」をレイアウトデザイン(ストーリーボード)に描きながら具現化を模索します。
Stage 4 : make / アプリ化試行 事前に対話を通じて明確にした「誰が、どの場面で、何をするシステムなのか」という設計図をベースに、AI/VibeCodingを積極的に取り入れて、実際のスマートフォンやタブレットで動作するプロトタイプを試作します。
Stage 5 : re-consider / 残存課題 試作の結果見えてくる、技術偏重や運用優先の見極めや「まだ解決できていない課題」を整理し、誰もがその日に即座に使える仕組みにするための次の一歩を考えます。

📅 今後の開催スケジュール・ロードマップ

第1回:2026年9月13日(日)開催

【STAGE 1 & 2】リアルな被災地課題の「find」と障壁の「clarify」

会場:札幌市生涯学習センター「ちえりあ」
被災初日からの現場の情報を実例として解剖し、物資配送や避難者捕捉を阻む構造的な課題を可視化します。

第2回:11月開催予定

【STAGE 3】「あるべき姿(ideal goal)」のシステムアーキテクチャ設計

自治体、民間・NPO、被災者との3者間での情報共有を円滑化し、また可能にするこれまで望まれてきた仕組みを実現するフローを情報デザインを通じて描きます。

第3回:1月〜2月開催予定

【STAGE 4 & 5】プロトタイプ高速開発&残存課題の検証

スマホやタブレットなど現場で動作する「即応パッケージ」を最適な方法を用いてビルドし、最終的な社会実装を試行します。