開催レポート:現場の運用と課題に向き合う。PBAで描く『使える災害即応システム』デザインワークショップ第1回
【開催レポート】全4回シリーズ・第1回
現場の運用と課題に向き合う。PBAで描く『使える災害即応システム』デザインワークショップ第1回を開催
開催日:2026年9月13日(日) / 会場:ちえりあ & Webexハイブリッド
株式会社DBPowersは、2026年9月13日(日)、新シリーズとなる連続ワークショップ「Problem Based Approach (PBA) で描く『使える災害即応システム』」の第1回を開催いたしました。
本ワークショップは、特定ツールの操作習得にとどまらず、災害現場での課題要因(Why)を検証し、運用に即した仕組みを設計・試行するプログラムです。
1. 議論の背景:過去の災害対応から継続する課題の整理
2026年7月末の熊本地震(猛暑下の避難)における対応事例や各種報道を題材に、新システムが整備されても現場で十分に活用されないケースや、過去の災害から繰り返されている「避難環境の整備」「物資の末端配送」「在宅避難者の把握」といった課題を整理しました。システム機能だけでなく、人間系の運用プロセスを検証することの必要性が共有されました。
2. 避難所クロノロジーの活用と段階的実装の方針
医療、福祉、IT、自治体OB、心理士などの参加者による議論を通じて、避難所現場で手書きされる「ホワイトボード(クロノロジー)」に重要な情報が集約されている一方、その情報を外部(本部等)と共有する手段が不足している課題が確認されました。
💡 ワークショップで設定した開発アプローチ
- ホワイトボード情報の外部共有:現場で運用されているホワイトボード(クロノロジー)の情報を、負担なく外部と共有できる仕組みを検討する。
- できるところからの段階的実装:将来的に「AIによる高度な自動解読やデータ構造化」を目指しつつも、それに固執せず、写真共有や部分的なデータ化など、現時点で確実に実装できる機能から段階的に積み上げる。
- 「場所」と「個人」の情報連携:避難所の位置や道路アクセス状況(場所の情報)と、地域リーダーや民生委員が把握する孤立者・要支援者の状況(個人の情報)を紐づけ、実用的な支援につなげる。
3. 次回(第2回)の予定:AIを対話パートナーとして活用
質疑応答では、次回(11月中旬予定)の「Stage 3:define(有るべき姿)」において、開発ツールとしてだけでなく、**「AIをワークショップの議論に加わる対話パートナーとしてアサインする」**方針が共有されました。手描きストーリーボードでの画面設計を進めながら、アイデアの検証や実現可能性の確認をAIとともに行っていく予定です。